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Saijiki 梅コレ2018 #4 鴛鴦(えんおう)

20180212 (18)
今日の梅は、鴛鴦という名の梅です。鴛鴦は「おしどり」のことで、鴛は雄、鴦は雌です。鴛鴦は夫婦仲睦まじいことを意味しますが、そんなおしどりの名が梅についているのは、なんだか心がほっこりして、春の花によい名前ですね。

ところで、夫婦の相思を表す鴛鴦についての中国の故事は、実はとても悲しい物語です。この話は「捜神記」にある、春秋時代(BC770年~BC403年)の宋国の夫婦の悲劇の話で、王の酷い仕打ちで引き裂かれた夫婦が死んだのち、夫婦の墓に生えた樹の上に棲んだ鴛鴦が頸を交わして悲しみ鳴くという話です。なんともまぁ、昔にはあったのだろう酷い話です。
この王、康王は春秋戦国の宋(現在の河南省あたり)の最後の王で暴君であったといわれています。国を亡ぼすのは王一人ではなくとも、トップが腐ることは国の行く末も見えたり、といえるのかもしれません。

<原文>
又有鴛鴦,雌雄各一,恒棲樹上,晨夕不去,交頸悲鳴,音聲感人。
宋人哀之,遂號其木日“相思樹”。
相思之名,起於此也。南人謂此禽即韓憑夫婦之精魂。
今睢陽有韓憑城。其歌謠至今猶存。

<読み下し>
鴛鴦の、雌雄 各(おのおの)一有り。恆に樹上に棲み、晨夕 去らず。頸を交はして悲しみ鳴けば、音聲 人を感ぜしむ。
宋人 之を哀れみて、遂に其の木を號して「相思樹」と曰ふ。相思の名、此に起こるなり。
南人謂ふ「此の禽 即ち韓憑夫婦の精魂なり」と。
今睢陽に韓憑の城有り、其の歌謠 今に至るも猶存す。

そんな鴛鴦の名を持つこの梅は、一花から実が二つなることが、夫婦のように仲睦まじいことからその名がついたともいわれます。

さて、皆様、今日はどんな一日でらっしゃいましたか。

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Category : Saijiki
Posted by TORU on  | 0 comments 

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