新潟#12 新潟日報
地元のお店に行ったり、宿に泊まったりしたときに必ず読むのが、その地で発行されている新聞です。まぁ、活字中毒だということもあるのでしょうが、やっぱり全国紙では拾えない地元の記事なんかが載っていたりするので面白いんですよね。先日の越後湯沢でも食事を待っている間、新潟日報を読んでおりました。この日(3月18日)は日曜でしたので書評なども載ってましたが、地方出版で地元文化を取り上げた書籍などが取り上げられていたりして興味分かかったですね。瞽女や雁木の話はぜひ読んでみたいなぁと思える紹介でした。
新潟日報ですが、題字は、会津八一氏(1881-1956)によるものです。新潟県新潟市生まれですものね。我が家には氏の「渾齋随筆」があります。前著の「鹿鳴集」の歌の解説にもなっている随筆で、初出は昭和17年ですから戦中の作品ですね。作中に戦中を思わせる言葉が出てきます。
その中で、唐招提寺を歌い「鹿鳴集」にある
おほてら の まろき はしら の つきかげ を
つち に ふみ つつ もの を こそ おもへ
という歌についての一文はとても興味深く、瞼を閉じるとその光景が浮かんできます。この本を持って新潟に行ったのももう10年以上前になるってことだな。そういえばこの本を買ったのは昔練馬に有った趣味でやっていた古本屋さんのはずです。ご主人元気にしてらっしゃるかなぁ。
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