FC2ブログ

烏有洞+

なんでもない日々となんでもないこと。

Book#14 木下杢太郎詩集

20180921 (39)
こんばんは。秋の夜長?読書の秋です。皆様はどんな本を今読まれていらっしゃいますか。

お邪魔させていただいているfumiさんのblog*日日是好日*で、先日、伊東の旅行がupされておりました。木下杢太郎に触れられていて、翌朝の通勤での読書は木下杢太郎詩集を選びました。なんでもきっかけですね。故に今週は、木下杢太郎の作品集を読んでいました。この詩集は、Abb´e Pr´evost のマノン・レスコーの翻訳者の河盛好蔵の選です。私が14年前に神田の古本屋で買ったのは昭和33年の第3版です。

木下杢太郎については少し思い入れがあります。というのも2004/7/19に初めたblog(当時はteacupを使っていました)で書いたentryが木下杢太郎詩集でした。

<2004年7月19日>
神田の古本屋街にて木下杢太郎詩集を見つけました。均一台(100円)の端っこで埃を被っていました。安い、買いです。

木下杢太郎(Kinoshita, Mokutaro;1885~1945)(本名;太田正雄)は、静岡県伊東の生まれで、詩人、劇作家、医学者という多才な人。1908年に北原白秋らとパンの会を結成。文学での業績もさることながら、医者としても日本における医真菌学の祖でもあるそうな。(水虫とかそういった菌の研究です。)
絵もさすがに上手く、日本の敗戦が濃厚になりつつある1943年3月から没年まで大学構内、庭、路傍の野草の写生を続け、後に「百花譜」として刊行されています。(伊東にある木下杢太郎記念館*1で絵葉書が売ってます。)

しかし、何でも興味があったのでしょうね、晩年の作品「すかんぽ」*2では、食べられる植物を書き綴っています。

「ハコベ。ウシハコベ。タンポポ(葉と根と)。オニタビラコ(葉)。春如※。タチツボスミレ。枸杞(くこ)(葉)。イロハカヘデ(葉)。山吹の新芽。藤の芽と蕾。榎(えのき)の新芽。ギバウシユ。ナヅナ。ヤブカンザウ(新芽)。ツハブキ(莖)。雪の下の嫩葉。ミミナグサ。スズメノヱンドウ。ヒルガホの嫩葉。ツクシ。アカザ(嫩葉及び果實)。カタバミ。ネズミモチの實(炒(い)り粉にしてコオヒイの代用)。ヨメナの新芽。椋(むく)の新芽。桑の新芽。柿の新芽。オホバコ。イヌガラシ。オホバタネツケバナ(水上の葉)。ヰノコヅチの新芽。トトキ(ツリガネニンジン)。スズメノヤリ。イヌビエ。ユヅリハの新芽。ジヤガタラ薯の新芽。ハマビシヤ(ツルナ)。ツユクサの嫩葉。スベリヒユ。クサギの嫩葉。スミレ。ツボスミレ。カラスノヱンドウの莢(さや)等。」

小生の友人にもいますよ、野草やら木の芽やらを食って、食って、食いまくっている輩が。

<すかんぽの最後の部分>
「數日後の夕、寄道してその少許(せうきよ)を採取し、クロオルカルキとか云ふもののうちに漬くること一日、之を短く切つて、まだ廚房に少し殘つてゐた油と鹽とを點じて食べ試みた。そしてその酸き味のあとに舌に觸れる一種の※澤(きやうたく)に邂逅して、忽然として疇昔(ちうせき)の情を囘想したのである。
 すかんぽの話は之を以て終る。一箇月以來胃腸に疾(しつ)を得、可食の雜草からは遠ざかつてゐる。」

この後、そのまま入院し60歳で胃癌のため逝去しています。

*1<木下杢太郎記念館の場所>
HPが見当たらないので、静岡県のページから。
伊東に行くなら、ぜひ伊東の駅前をぶらぶら散策することをお勧めします。(栗蒸羊羹がおいしい。)

****当時のwebsiteはもうなくなっていました(2018年9月21日確認)

*2<木下杢太郎の作品>
青空文庫で公開されています。(これはもちろん生きています)
  ↓
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person120.html

<以上、14年前のentry>

その当時も栗蒸羊羹を推していましたね(笑)。大学の同級生の実家が伊東にあり、お邪魔した時に進めてくれたのが栗蒸羊羹でして、その時の味が忘れられないんだろうな。もう20年近く前の話です。Nさん、H君、元気にしてるかなぁ。

fumiさんのblog↓
http://hime1123.blog55.fc2.com/blog-entry-854.html

スポンサーサイト

Category : book 本
Posted by TORU on  | 4 comments  0 trackback

4 Comments

ふたごパンダ says..."こんばんは♪"
最近本をあまり読んでいませんが
秋にゆっくり本を読むのもいいですね(*´ω`)
2018.09.21 20:19 | URL | #- [edit]
fumi says..."まぁ、ビックリ!"
ご紹介ありがとうございます。私は何も知らず、木下杢太郎記念館は
お隣の酒屋さんで夫が焼酎を買うと車を止めた時に、趣がある建物が
何だろうと覗き込み、此処で生まれた人が・・・と思ったのでした。
松川遊歩道には木下杢太郎の事や百花譜の紹介、西小学校の校歌や絵
などの作品が紹介されていました。絵も本当に上手く凄い人だな〜と。
これを機会にもう少し興味を持ち記念館も再度尋ねようと思いました。
2018.09.22 00:19 | URL | #Jf6ANq.c [edit]
TORU says..."ふたごパンダ 様"
ふたごパンダ 様
そうですねー。日本は本当に本が多い国ですからね。楽しみましょう。

> 最近本をあまり読んでいませんが
> 秋にゆっくり本を読むのもいいですね(*´ω`)
2018.09.22 14:56 | URL | #- [edit]
TORU says..."fumi 様"
fumi 様
木下杢太郎記念館は見ごたえありますよね。建物は国の文化財になっていますしね。わたくしもまた行ってみたいと思っています。今度は子供を連れてですね。

> ご紹介ありがとうございます。私は何も知らず、木下杢太郎記念館は
> お隣の酒屋さんで夫が焼酎を買うと車を止めた時に、趣がある建物が
> 何だろうと覗き込み、此処で生まれた人が・・・と思ったのでした。
> 松川遊歩道には木下杢太郎の事や百花譜の紹介、西小学校の校歌や絵
> などの作品が紹介されていました。絵も本当に上手く凄い人だな〜と。
> これを機会にもう少し興味を持ち記念館も再度尋ねようと思いました。
2018.09.22 15:06 | URL | #- [edit]

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://euyudo.blog29.fc2.com/tb.php/1561-64889760
該当の記事は見つかりませんでした。