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烏有洞+

なんでもない日々となんでもないこと。

Brazil#6 ブラジル移民~蒼氓

20190611 (417)
おはようございます。Brazilネタの3連続です。海外移住と文化の交流センターにお邪魔したのは6月2日。そのあとバタバタしていて先週末は東京に居りました。週末、渋谷方面に向かうバスに乗る為に図書館の近くを通ったので、そうだ、石川達三の作品を読もうと閉架に所蔵された本を司書さんにお願いして出して頂きました。

「蒼氓(そうぼう)」は石川達三の小説で、第1回芥川賞受賞作となった歴史的な作品です。この作品はその後書き継がれ、三部作となった長編小説の第一部なのです。その第一部は、戦前の貧しい民たちが夢を抱いてブラジルに渡るため、神戸にある移民収容所にひと時逗留し、そこから神戸出港までを描いたものです。文章は粗い感じを受けるのですが民の苦悩が波のごとく押し寄せ、その苦悩に読み手はその場に居合わせたかのような、苦悩を臨場感をもって体感します。筆の力とはこういうことを言うのだろうと思います。

この「氓」という字は流浪する民を意味しています。21世紀も不確実な時代を過ごしており、今を生きる私たちが、未来を生きる子や孫たちがそのような民にならずに居てほしいと、心から思います。

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Posted by TORU on  | 2 comments  0 trackback

2 Comments

声なき声 says...""
学生時代に同氏の『青春の蹉跌』を読んで、その主人公の無軌道ぶりに反感を持ち、それっきり遠ざかってしまいました。
今であれば、少しは大人になったと思いますので、一つの生き方として受け入れることができると思います。
ご紹介いただいた『蒼茫』はタイトルしか知りませんでしたので、この機会に読んでみます。
2019.06.13 05:00 | URL | #JVkJn2nk [edit]
TORU says..."声なき声 様"
声なき声 様
おはようございます。「青春の蹉跌」は映画にもなっていますよね。ショーケンさんと桃井かおりさんが出ていましたよね。まぁ無軌道な青年の話というか転落話というか、、、。パッとしない内容ですもんねー。

> 学生時代に同氏の『青春の蹉跌』を読んで、その主人公の無軌道ぶりに反感を持ち、それっきり遠ざかってしまいました。
> 今であれば、少しは大人になったと思いますので、一つの生き方として受け入れることができると思います。
> ご紹介いただいた『蒼茫』はタイトルしか知りませんでしたので、この機会に読んでみます。
2019.06.13 05:33 | URL | #- [edit]

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