鳥取#26 香取村の話
おはようございます。大山に登った後、県立大山自然歴史館に立ち寄りました。大山寺の下、登山口にある資料館なのですが、太っ腹の無料施設です。私、無料施設を愛してやまないおっさんです。
この資料館で写真の本に出合いました。この本が出されたは平成4年の11月。実はこの数か月前、夏のある日に、大学のO先生に香取開拓農業協同組合を紹介して頂いて、この開拓団の歴史などについてT組合長にインタビューしました。ああ、あの香取村の開拓団の歴史について本を出していたんだね。T組合長にお聞きした内容が、まるで先ほどのことだったがごとく蘇ってきました。
香取村は昭和21年、戦後まもなく中国大陸からの引揚げてきた香川県出身の方々が大山の麓を拓くことから始まった村です。「乳と蜜の流れる里」を目標に多くの人々の苦労がここに繋がっていることをお聞きしたことをよく覚えています。私が訪れたのは入植46回目の夏だったんですね。
私は大学1年生で農学を学び始めて農業のことを本当に一生懸命勉強していました。そこで大学夏休みを利用して同級のS君と鳥取市内から自転車で走って大山までやってきたのでした。
そして今回この大山の登山口からも近い香取村で、T組合長からさらにご紹介いただいた酪農家お宅にもインタビューをさせて頂いたのですが、その農園の看板は変わらずあり、前には新しいsilage baleが置かれていました。代替わりして次の世代に引き継がれたんだろうなぁ。あれから27年かぁ。あの頃、懸命に学んだ道には事情があって進まなかったけれど、どこかで繋がっていたいと最近よく思うようになってきました。
一緒に行ったS君と縁があって、卒業以来にこの10月に久しぶりに会うことになったのですが、これもまた奇縁なんだけれど、その話はまた別の機会に。