烏有洞+

なんでもない日々となんでもないこと。

Food;氷白玉~せんじ

氷白玉が食べたくなったというのには、実は前触れがあって、それはIさんのところのBlogで名古屋のかき氷に触れられたときに、「せんじ」について書いていたからです。8月31日のエントリーにそのままさらっと流した「せんじ」。

東海圏(それ以外のひろがりは調べていないのでなんとも言えません)では透明の甘いシロップをかけたものを「せんじ」といいますが、まあ「水(すい)」やら「みぞれ」と言われるとわかりますか。

この「せんじ」、語源はいまいちよくわからなくて(ちゃんと調べられていません)のですが、多分古い言葉を引き継いだものじゃないかな、と。

昔、砂糖がなかった頃のお話で、甘葛を煎じて甘味を取り出していました。この「あまづらせん」が「せんじ」になったんじゃないかなあ。

甘葛は蔓液に濃い甘味を含んでいて、秋から冬にかけて葉の紅葉する頃、切ってそこから液を採る。この液汁に糖分が含まれていて甘味料として利用されたそうな。「延喜式」にも伊賀・遠江・駿河・伊豆・出羽・越前、加賀・能登・越中・越後・丹波、丹後・但馬・因幡・出雲・美作、備前・備中・紀伊・阿波・大宰府より貢進したとの記録もあり、かなり広範にこの甘葛煎がつくられたことが伺われます。かき氷にこのあまづらを入れる、っていうのは、「枕草子」にもでてきます。

奈良女子大での再現実験↓
http://www.nara-wu.ac.jp/grad-GP-life/bunkashi_hp/amadzura/amadzura_hp.html


「枕草子」清少納言
*****
あてなるもの  
薄色に白重の汗袗(かざみ)。かりのこ。削氷(けずりひ)のあまづらに入りて、新しき鋺(かなまり)に入りたる。
水晶の珠數。藤の花。梅の花に雪のふりたる。いみじう美しき兒の覆盆子(いちご)くひたる。

*****

氷もあまづらも貴重だったでしょうね。

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Category : Food and Drink
Posted by TORU on  | 6 comments  0 trackback

6 Comments

まりこうた says...""
へぇ~。。

つぎ、あまいもの口にするときは、その甘み、お砂糖のありがたみを、感じながら味わってみたいとおもいます♪

*まりこうた*
2011.09.02 00:29 | URL | #JVU.pKbY [edit]
TORU says...""
まりこうたさん
甘さを作るというのは昔は大変だったんですね。一部の人しか手に入らなかったんですよ。清少納言はセレブだったんですよ。
2011.09.02 04:04 | URL | #- [edit]
Coucouのいくこ says...""
こんにちわ♪
何だかとっても貴重なお話ですね
甘みは大切でほんのり幸せな物。。。
そういえば今年一度も氷食べていませんでした。
小豆みぞれとかが良いですね~
2011.09.02 09:40 | URL | #- [edit]
TORU says...""
Coucouのいくこさん
今の甘さ満載の世の中では考えられないような話ですね。
2011.09.02 11:46 | URL | #- [edit]
h-kurita says...""
昔の話を聞いたり,調べたりすると,「甘み」を得るための飽くなき努力が目につきますね。個人的には近くに植わっているカツラの木の下を通った時の甘い香りを思い出しました。
2011.09.03 08:22 | URL | #- [edit]
TORU says...""
h-kuritaさん
おはよう。甘みについては、昔良く調べましたねー。
2011.09.03 10:26 | URL | #- [edit]

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