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なんでもない日々となんでもないこと。

Book#21 ブックカバーチャレンジ? Day3 三冊目「市民の反抗 他五篇」 H.D.ソロー著 飯田 実 訳

20200514 (773)

Book#20  ブックカバーチャレンジ? Day2 二冊目「武士道」新渡戸稲造 著  矢内原忠雄 訳
http://euyudo.blog29.fc2.com/blog-entry-1888.html
に続いてのDay3。

こんにちは。今日はこのblogネタがupされているときは外をうろうろしています。先日東京に帰った時、息子が芥川龍之介の「羅生門」を読んで、次に夏目漱石の「吾輩は猫である」を読んでいるといっていました。小学生高学年、私も有島武郎や芥川龍之介を読み始めたのはそれぐらいの年頃だったかな。息子の成長が楽しい。しかし読んでいるのはスマホ。青空文庫で読んでいて縦表示にしているので、それなりに読みやすい(私も使っているので)。ルビがふってあって丁度いいのでしょうが、実際の紙の本で指ざわり、触り心地とともに読んでもらいたいな、と思った次第。子どもの頃、ちょっと背伸びして難しい本を読んでルビがふっていなくてなんて読むんだろうと想像して、辞書をひくということなどをすることで学んでいったので、少し不便なことの方がいい時もあるんではないかとも思いますね。

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さて、Day3はですね、「市民の反抗 他五篇」 H.D.ソロー著 飯田 実 訳 です。
Henry David Thoreau(1817-1862)の本は、1970年代~90年代に環境問題に興味のあった人なら、一度は手にしたことがあるんじゃないですかね。私も御多分に漏れず高校生の頃に、"Walden; or, Life in the Woods"に出会いました。たぶん、有吉佐和子「複合汚染」や石牟礼道子「苦海浄土」、Rachel Louise Carson"Silent Spring”という流れで読み進んでいく中で、Thoreauに出会ったのだと思います。いやぁもっと早く出会っててもおかしくない作家ではありますが、、、natureというものを強く意識し始めたのが高校2年生の頃じゃないかな、と思っています。

複合汚染は、夏休みの指定図書の一つだったような記憶があります。確か他は「福翁自伝」だったような。福翁自伝も読んだな。適当に環境がらみの本を読んでいたような気がします。丁度、そのころ好きな女の子が、これまた同じようなことに興味を持っていた、という「副次的な」理由もあったような気もします。いや、絶対そっちが先か。バイアスがかかるのが人間の脳ですから、、、うふふ。

さて、2日目は「太平洋の架け橋とならん」とした新渡戸稲造ですが、今日の本は新渡戸稲造がごとく太平洋を渡ってアメリカを舞台とした本です。ThoreauのWalden湖畔での2年2か月にわたる自給自足生活の記録がWaldenで、内容は自然だけでなくていろんな思索にわたっていますので興味がありましたら、岩波文庫版ででもお楽しみください。まぁこのWaldenがあってアメリカにおける自然保護の先駆者の一人として認識されていて、nature writingの作家と位置づけられていますが、決してnature writingにとどまっておらず、どちらかというと思索者という位置づけですね。

で、昨日の「武士道」から繋がるkeywordはカーライルとしていましたが、これは大英帝国の歴史家・批評家であるThomas Carlyle(1795-1881)の事。「武士道」の訳者序にて矢内原忠雄が「原著の英文はカーライルの影響が著しく認めらるる文体であって、、、」とある通り、新渡戸稲造はCarlyleの影響を受けています。札幌での同期・内村鑑三だって同じく影響を受けているし多くの人に影響を与えた人です。勿論現代人にだって影響を与えています。

で、H.D. ThoreauとCarlyleを繋ぐものが何かというと、H.D.ThoreauはCarlyleと同時代人なんですが、彼が唯一文学批評をしたのがこの本にも収録されている"Thomas Carlyle and His Works"(1846)。これ、さっき書いたWaldenで気の向くままに引き籠っていた(前向きな籠りですな)時に書いています。繋がったね!ブックカバーなんちゃらに従って、本の内容については書きません(ネタバレ防止やね)。

ブックカバーとなった「市民の反抗」というtitleは、、、どうも今の時代にも生きる内容ですな。思索者の本なのでね、思索があっちに行ったり、こっちに行ったりとするんですけど、アメリカの「wildだぜい(えー?それ?)」、を理解するためには、H.D.Thoreauは齧っておいていい本だと思います。

さて、Day4への予告。Keywordは「歩く」。あ、となりのトトロは出てきません。

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Category : book 本
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