Saijiki 梅コレ2021#5 緑萼@大阪城梅林
こんにちは。このentryがupされる頃は六甲山の中で「へいこら」言っていることでしょう。若い人と一緒ですから体力あるでしょうからねえ。
さて写真は緑がかった色がきれいな花梅「緑萼」です。その名前の通り萼が緑色です。緑色の花梅はいくつもあるのですが、この緑萼は結構見かけるんじゃないかなぁ。大阪城梅林でも何本もこの品種が植えられています。
梅が緑の萼となるのは、植物に広く存在する色素anthocyaninアントシアニンが欠如していることによります。緑の萼を持つ品種とそうでないanthocyaninを持つ品種との交雑や緑の萼同士の交雑を行った農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所の論文(2012)によると、梅のanthocyanin生成能力の欠如も一遺伝子によって支配されていると推測されています。花梅では緑萼の花が多くありますが、実梅で知られているのは「玉梅」ぐらいで、anthocyaninが生成しないと果皮が着色しないために果実を加工する際はきれいな仕上がりとなるため、新しい緑の実梅を作りたい、ということのようですね。
久しぶりにベーシックな交雑育種の論文を読みました。
明日は、また梅に会いに行くかなぁ。
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