烏有洞+

なんでもない日々となんでもないこと。

USA x 熊本 Kumamoto Oyster from OR, WA

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子供の頃は牡蠣フライってあまり好きではありませんでした。何しろ見た目が悪い(美味しくなさそうに見えたけど、今はウマそうに見えるから不思議。)ので、大学生で鳥取に行くまで、まともに牡蠣を相手にしたことがありませんでした。

大学生となり、鳥取に行った私。もうそこには自然がいっぱいでした。TVのチャンネルは少なくても、Video屋のVideoが充実してなくても、全国区のコンビニが無くても(その当時はローソ○やらがなかった)、そこには自然がいっぱい。海に行かなくても、河口の汽水域のテトラについて牡蠣をたくさん取ってきては「焼き牡蠣」にして食べておりました。部室長屋の前には牡蠣塚が出来るぐらいに、、、。

テトラ牡蠣は本当に簡単に取れるのですが、岩牡蠣はなかなかそうは行きません。岩牡蠣は海に潜っても岩に同化していてなかなか見分けられません。普通に潜っていただけではまずわからない。でも、毎日毎日海に潜っていると、牡蠣がつく場所ってのがわかるようになるんです。そして海水の流れが。海水のある「流れ」のあるところに、岩牡蠣はいます。そんなことを言っているうちに、後輩からは「牡蠣神さま」と小馬鹿にされる始末。多分、そのころもののけ姫が流行っていたからでしょう。そう牡蠣神さまと呼ばれるようになってからです、生牡蠣を食べるようになったのは。

最近では、「この生牡蠣を食べないなんて!」とか「牡蠣に余計なものはいらん、海水だけでOK。レモンも必要なし。」なんて思っています。

*********

えらく長い前振りでしたね。

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ほうれん草とチーズののった焼き牡蠣。美味しい!!

さて、先週末、牡蠣が食べたくなったので、川向こうのEastsideまで牡蠣を食べに。一応火の通った牡蠣(これはマガキだった)もオーダーしたのですが、結局子供たちは食べずじまい。子供たちはまだ牡蠣のウマさを知りません。(アメリカにいる間に覚えてくれるといいんだけどねー。)

で生牡蠣ももちろんオーダーしまして、今回オーダーしたのは、OlympiaとKumamoto。この二つの牡蠣には、ある歴史があります。Olympiaは西海岸にある在来種。そして、Kumamotoは先の大戦後、熊本から導入された品種です。

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在来種のオリンピア種

米国に欧州人が移入し東海岸から西海岸に開拓が進み、20世紀のゴールドラッシュで一挙に人口が増えました。東海岸のEastern Oysterより小ぶりのOlympia Oysterがあったのですが乱獲と工場排水による環境悪化から激減してしまったといいます。それで、東海岸からEastan Oysterを移入したのですが、うまく根付かなかった為、1920年代に日本・仙台からマガキを導入したそうです。これもまたなかなかうまく根付かなかったものの、当時Japanese Oysterと呼ばれながら地元になんとか根付いたそうです。先の大戦があり、日本から導入されたマガキは今はPacific Oysterと呼ばれるようになりました。

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そして、熊本出身、Kumamoto種

日本から西海岸への種牡蠣の輸出は大戦中途絶え、終戦後、米国よりの要請を受け種牡蠣の輸出が再開されたとき、主な生産地であった宮城県も広島県も戦禍で要請をまかないきれず、1946年、要請をうけた九州・熊本の八代海で採苗されたカキ種苗を輸出を実施することになって、1948年から種牡蠣が輸出され、1949年には「熊本県種牡蠣漁業協同組合」が結成されて西海岸に輸出され、ここで根付き、今ではKumamoto Oysterとして、牡蠣ブランドの一つとなっています。
一方、種牡蠣を輸出した熊本では、輸出事業は価格の安さやノリ養殖が盛んになったなどの背景から1958年(昭和33 年)をもって終了したそうです。もちろん、種牡蠣を地場で生産できるようになったということも大きな理由でしょう。そのため出身の熊本では、Kumamotoは生産されておらず、アメリカの牡蠣として世界に広く知られるようになったという歴史のある牡蠣です。

そんなKumamotoとOlympiaを頂きました。ごちそうさまでした。

なお、現在熊本ではKumamoto Oysterの種とされるシカメガキCrassostrea gigas Shikameaの研究が行われており、近い将来、熊本産のKumamoto Oysterが出回るのではないでしょうか。


EaT An Oyster Bar
http://www.eatoysterbar.com/home.html

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Hours:open 7 days a week!
Monday-Thursday 11:30AM-10:00PM
Friday-Saturday 11:30AM-12:00AM
Sunday 10:00AM-10:00PM

(503) 281-1222
3808 N. Williams Ste 122
Portland OR 97227


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Category : North America北米
Posted by TORU on  | 4 comments  0 trackback

4 Comments

はしびろけろ says...""
鳥取のイワガキは、大きいもので1キロにもなるのもあるようですね。鳥取といえばらっきょうと梨しか思い出せませんでしたが、日本海に面しているので新鮮なお魚も水揚げされるし、そういえば家で食べた”ほたるいか”は、鳥取で水揚げされたものだった!!と思い出しました。潜って獲ってすぐに頂く牡蠣はおいしいでしょうね~。(しかしそんなに勝手に獲っても大丈夫だったのでしょうか・・?ふふふ)熊本の牡蠣が色々あって(笑)西海岸に根付いた事もはじめて知りました。そちらの方が”kumamoto"は牡蠣の名前だとへんに誤解していないかと、ちょっぴり心配ですが・・。(笑)我が家では主に、牡蠣ご飯になります。牡蠣のダシがとてもおいしく、具が少なくてもOKなので(^^)
では。
2011.07.20 11:42 | URL | #- [edit]
TORU says...""
はしびろけろさん
おはようございます。鳥取は本当に食材豊かな場所ですね。トッテも大丈夫なようにして頂いておりました(うふふ)。Kumamotoはもう完全に牡蠣の名前ですね。知らない人は結構いるんじゃないですかね。
牡蠣ご飯美味しそうですねー。
2011.07.20 20:54 | URL | #- [edit]
kurita says...""
さすが,カキ神様(笑),牡蠣に対する並々ならぬ思い入れを感じます。牡蠣に余計な調理は不要と聞いたのですが,何故か無性にカキフライが食べたくなりました。
2011.07.21 00:29 | URL | #- [edit]
TORU says...""
kuritaさん
久しぶりに、牡蠣神樣が降臨した感じでしょうか。。。カキフライは無性に食べたくなります。先日もSeattleで頂きました。
2011.07.21 10:42 | URL | #- [edit]

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